CYMA「AKS

　AKシリーズ採用後のソ連ではサブマシンガンが第二次大戦時のものしかなくなり、特殊部隊や車輌乗務員用の兵器が大幅に不足した。その不足分を補うためにAK74をベースに開発されたのがAKS-74Uだ。銃身長はMP5などの一般的なSMGと同程度だが、口径はアサルトライフルと同一の5.45mmとなっている。

　通常のAK74の有効射程が約500m程度なのに対し、AKS-74Uは150～200mを超えると精度が大きく落ちる。しかし威力に関しては距離にかかわらずフルサイズのAK74と同程度の殺傷力を発揮できるので、この特徴を活かし、近年では要人警護や車輌警護など西側のオペレーターにも人気が高い。

　CYMAのAKS-74Uはメタルボディを標準装備した電動ガンだ。フロントヘビーになりがちなAKシリーズのなかでは全長が短いので重心が偏らずバランスがよい。剛性が高くSMGサイズとは思えないほど集弾性が高い。ハンドガードがリアルウッドとRASの2パターンあるので、用途や装備にあったものを選べる。

　内部メカはオーソドックスなバージョン3メカボックスが採用されているので、カスタムの素材としても充分な魅力を持っている。初心者からベテランまで使い手を選ばず楽しめる1挺だと断言できる。

AKS-74Uリアルウッド

AKS-74U RAS

TEXT：IRON SIGHT／アームズマガジンウェブ編集部

この記事は月刊アームズマガジン2021年4月号　P.101より抜粋・再編集したものです。