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歩行分析~歩行時の筋活動と可動範囲を図で解説~

2024-07-03 01:08| 来源: 网络整理| 查看: 265

ランチョ・ロス・アミーゴ方式による歩行分析について解説していきます。

用語の解説などについては、ドイツの理学療法士であるキルステンゲッツ・ノイマン著の「観察による歩行分析」を参考にしています。

この記事の目次はコチラ

1 歩行周期の用語解説2 正常歩行時の可動域範囲と筋活動3 歩行分析(時期別)3.1 イニシャルコンタクト(IC)3.2 ローディングレスポンス(LR)3.3 ミッドスタンス(MS)3.4 ターミナルスタンス(TSt)3.5 プレスイング(PSw)3.6 イニシャルスイング(ISw)3.7 ミッドスイング(MSw)3.8 ターミナルスイング(TSw)4 正常歩行に必要な可動域5 異常歩行の種類5.1 鶏歩5.2 トレンデレンブルグ徴候5.3 デュシェンヌ歩行5.4 分回し歩行5.5 ラテラルスラスト現象5.6 体幹後傾の代償運動5.7 体幹前傾の代償運動6 脳卒中片麻痺患者の歩行様式7 お勧めの歩行分析の本 歩行周期の用語解説 IC LR MSt TSt PSw ISw MSw TSw 歩行周期|TSw 歩行周期|LR 歩行周期|MSw 歩行周期|IC 歩行周期|PSw 歩行周期|ISw 歩行周期|MSt 歩行周期|TSt  0%  -12% -31% -50% -62% -75% -87% -100% 略語 定義 日本語訳 IC Initial contact 初期接地 LR loading response 荷重応答期 MSt mid stance 立脚中期 TSt terminal stance 立脚終期 PSw pre-swing 前遊脚期 ISw initial swing 遊脚初期 MSw mid swing 遊脚中期 TSw terminal stance 遊脚終期 正常歩行時の可動域範囲と筋活動

股関節の運動範囲と筋活動

股関節の角度|正常歩行時② 股関節の筋活動

膝関節の運動範囲と筋活動

膝関節の角度|正常歩行② 膝関節の筋活動

足関節の運動範囲と筋活動

足関節の角度|正常歩行② 足関節の筋活動

歩行分析(時期別) イニシャルコンタクト(IC)

ICとは、観察肢が床への足接地の瞬間を指します。

直前に足部が約1センチの高さから自由落下することによって、①足関節の底屈方向、②股関節の伸展方向、体幹の屈曲方向といった三つのモーメント(運動力)が発生します。

歩行周期|イニシャルコンタクト ローディングレスポンス(LR)

LRとは、観察肢が床への足接地から体重の約60%の荷重がかかる時期までを指します。

足部の自由落下により、各関節で大きな回転モーメントが発生しますが、その衝撃を吸収するために膝関節や足関節に大きな筋収縮が要求されます。

歩行周期|ローディングレスポンス ミッドスタンス(MS)

MSとは、観測肢で全荷重を支える片脚立位となる時期です。

支えている脚の上で身体を制御する必要があり、歩行障害で最も影響を受ける時期でもあります。痛みなどで支持性に問題がある場合は、片脚支持期が短くなります。

歩行周期|ミッドスタンス ターミナルスタンス(TSt)

TStとは、これまで観測肢で支えていた体重を前方に移動していく時期です。

床を蹴り出す動作のために足関節底屈筋群(下腿三頭筋)が最大活動をしていますが、踵が離れた時点で足関節は背屈位となります。

歩行周期|ターミナルスタンス プレスイング(PSw)

PSwとは、観測肢への荷重が完全になくなり、膝関節の素早い屈曲によって遊脚期への準備がなされる時期です。

膝関節が40度も屈曲しているのにも関わらず筋活動がみられないのは、そのほとんどが股関節屈曲に伴う受動的な運動連鎖であるからです。

歩行周期|プレスイング イニシャルスイング(ISw)

ISwとは、観測肢が離床して、大腿を素早く前方へ振り出す時期です。

二関節筋である薄筋や縫工筋などが求心性に収縮し、膝関節も同時に屈曲します。また、大腿二頭筋短頭の収縮にて屈曲を補助します。

歩行周期|イニシャルスウィング ミッドスイング(MSw)

MSwとは、観測肢が振り出されている中間の時期を指します。

膝関節は振り出した勢いによって伸展され、必要に応じて大腿二頭筋短頭が収縮し、膝関節伸展のスピードを制御します。

歩行周期|ミッドスイング ターミナルスイング(TSw)

TSwとは、観測肢が完全に振り出されて踵接地(IC)までの時期を指します。

次の立脚支持期に備えて、下肢は大腿四頭筋とハムストリングが同時に活動して支持性を高めます。足関節は前脛骨筋が活動したままニュートラルを保ちます。

歩行周期|ターミナルスイング 正常歩行に必要な可動域

歩行には下肢の全運動が関与していますが、とくに股関節伸展、膝関節伸展、足関節背屈が自立度に大きな影響を与えている場合が多いです。

正常歩行を実施するためには、関節可動域は最低でも股関節伸展10度、膝関節伸展-5度、足関節背屈10度が必要となります。

変形性股関節症では股関節伸展が、変形性膝関節症では膝関節伸展が制限されやすい傾向にあります。

また、臥床傾向にある患者では足関節と股関節の動きに制限が起こりやすいです。

異常歩行の種類 鶏歩

腓骨神経麻痺などによって足関節背屈が困難となった場合、つま先が地面に引っかからないように脚を高く挙げることで代償します。

これを鶏の歩き方に見えるということで鶏歩と呼びます。

鶏歩|腓骨神経麻痺② トレンデレンブルグ徴候

股関節外転筋の筋力低下により、下肢立脚期に骨盤を正中位に保つことができず、反対側の骨盤が下がってしまう現象をいいます。

若い女性にも多い歩容であり、必ずしも病的とはいえません。

変形性股関節症|トレンデレンブルグ歩行② デュシェンヌ歩行

股関節外転筋の筋力低下を代償する方法として、下肢立脚期に体幹を側屈することで中殿筋にかかる負荷を逃がします。

トレンデレンブルグ歩行よりも筋力低下が重症な場合に発生しやすく、明らかな異常歩行といえます。

変形性股関節症|デュシェンヌ歩行 分回し歩行

片麻痺の患者に特徴的な歩行姿勢です。

腸腰筋などの股関節屈曲筋の収縮が不十分である場合に、骨盤の挙上や股関節内転を用いて下肢を振り回すように前に出します。

分回し歩行② ラテラルスラスト現象

変形性膝関節症の患者によくみられる現象で、足底接地から立脚中期にかけて急激に膝が外側へ動揺する現象をいいます。

関節の変形や大腿四頭筋の弱化などにより、膝関節のロッキングが十分に行えていないことが原因として考えられます。

変形性膝関節症|代償歩行|ラテラルスラスト現象 体幹後傾の代償運動

股関節屈筋群の筋力不足の場合は、遊脚期に体幹を後傾させることで代償的に下肢を振り出します。

体幹の後傾に伴い、骨盤も後傾位となって股関節屈曲します。

異常歩行|股関節屈筋群の筋力不足 体幹前傾の代償運動

大腿四頭筋の筋力不足の場合は、立脚期に体幹を前傾させることで代償的に膝関節を伸展させていきます。

また、重心を前方に移すことで筋収縮を抑えます。

異常歩行|大腿四頭筋の筋力不足 脳卒中片麻痺患者の歩行様式

麻痺側立脚相

歩行  状態 備考 筋緊張の異常 股関節 骨盤沈下 通称「トレンデレンブルグ歩行」 外転筋群の低下 過度の屈曲 股関節伸展の消失 大殿筋↓脊柱起立筋↓ 過度の外旋 下肢の支持性が低下 内旋筋群↓、腸腰筋↓ 過度の内転 下肢の支持性が低下 内転筋群↑、外転筋群↓ 膝関節 膝折れ 通称「giving way」 大腿四頭筋↓ 膝伸展位 立脚相を通じて伸展位 大腿四頭筋↑ 過伸展 通称「反張膝(Back Knee)」 大腿四頭筋↓、下腿三頭筋↑ 過度の屈曲 屈曲しているが支持性はある ハムストリング↑ 初期接地の異常 前足部接地 下腿三頭筋↑、前脛骨筋↓ 外側部接地 前脛骨筋↑、後脛骨筋↑ 過度の背屈接地 前脛骨筋↑ 踵の非接地 立脚相を通じて踵部が非接地 下腿三頭筋↑ 内側部の非接地 立脚相を通して足の内側部が非接地 下腿三頭筋↑、前脛骨筋↑、後脛骨筋↑ クローヌス 足関節のクローヌスが出現 下腿三頭筋↑ 内側ホイップ 前遊脚期で踵が内側に移動 内旋筋群↓ 足趾 クロー趾 足趾DIP関節とPIP関節の屈曲 長趾屈筋↑ ハンマー趾 足趾DIP関節の過伸展とPIP関節の屈曲 足趾屈筋↑ 過度の背屈 足趾が背屈し、非接地 足趾伸筋↑

麻痺側遊脚相

歩行  状態 備考 筋緊張の異常 股関節 分廻し 下肢を外側に半円を描いて振り出す 腸腰筋↓、外旋筋群↑ 骨盤挙上 麻痺側の骨盤を挙上し振り出す 腸腰筋↓ 骨盤後傾 骨盤の後傾にて下肢を振り出す 腸腰筋↓ 膝関節 屈曲の制限 こわばりにより屈曲が不十分 大腿四頭筋↑ 過度の屈曲 過剰な屈曲位となる ハムストリング↑ 膝弛緩 膝関節に安定性がない 大腿四頭筋↓、ハムストリング↓ 足関節 尖足 過剰な底屈 下腿三頭筋↑ 下垂足 過剰な底屈 前脛骨筋↓ 内反足 足部の内反 前脛骨筋↑、下腿三頭筋↑、後脛骨筋↑ 足趾 クロー趾 足趾DIP関節とPIP関節の屈曲 長趾屈筋↑ 足先引きずり 足趾の引っ掛かり 下腿三頭筋↑、後脛骨筋↑、前脛骨筋↓ お勧めの歩行分析の本

歩行分析の本は今までに何冊も読みましたが、おそらく上記の本が最もわかりやすいので、これから勉強したい人にはお勧めです。

足関節の構造や靴の選び方について詳しく書かれている唯一無二の本で、かなり読み応えがある内容となっています。

この本は新人なら絶対に読んでおきたい本で、どの部位に痛みが出るかで、組織別に原因をまとめてくれています。

これを読むだけで明日からの臨床力が劇的にアップしますので、まだ見たことがない人は是非ともチェックしてみてください。

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