【レビュー】 Lenovo「ThinkPad E495」はコスパ最強すぎるノートだけど最安構成には注意 | 您所在的位置:网站首页 › e495配置 › 【レビュー】 Lenovo「ThinkPad E495」はコスパ最強すぎるノートだけど最安構成には注意 |
がじぇっとりっぷでは先日、Ryzenを搭載する「ThinkPad E495」を3万円台という格安で購入する方法を紹介しました。 ![]() 上の記事内の最後の方にも記載していますが、”気が付いたら”購入完了画面になっており、ブツが届いてしまったので、レビューします。
※現在は終売しています。Ryzen 4000シリーズになった後継機の「ThinkPad E14/E15 Gen2」をおすすめします。 ![]() ![]() GoodPoint✔ ThinkPadの名に恥じない性能✔ コスパが高すぎる✔ メモリや電源で性能アップ✔ デュアルストレージが可能 BadPoint✖ 英語キーボードはやめた方がいい✖ スピーカーが左右でずれている✖ USB3.2 Gen2非対応 ![]() ▲ThinkPadは外箱からして主張が激しいです。 内容物は本体に電源アダプタ、保証書・マニュアルとシンプルです。 ▲電源アダプタはType-C接続の65Wです。Lenovo伝統の四角い端子ではありません。 標準では一回り小さい45W品が付属します ▲正面です。 見た目はThinkPadらしい佇まいです。 12.5インチの頃の「ThinkPad X」シリーズと違って、ベゼルが細いのが個人的にはちょっと違和感があったり。 ▲そのベゼルの幅は7mmでした。 「XPS 13」などは4mmとか恐ろしく細くなっていますが、個人的にはこのくらいあった方が(頑丈性の面において)安心できます。 ▲ディスプレイ上部のWEBカメラ 最近のLenovoに搭載されるThinkShutterはありません(選択もできません)。 ▲ディスプレイ自体はノングレアです。 ノングレアではありますが、すりガラス並みにぼやけるのではなく輪郭が分かる程度には反射します。 手元の「ThinkPad X250」も同様なので、これは「ThinkPad」シリーズを通しての特徴かも。 ▲角度をつけると結構はっきり映ります。 まぁこんな角度で使うことはないので、特に問題はないです。 インターフェースはビジネスノートライクな構成です。 左側に主要な端子を配置し、右側には出っ張らないmicroSD、マウス用のUSB2.0、使う機会の少ない有線LANが置かれています。 右側にあまり配置しない昨今のトレンドに即した、実用的な構成です。 一方、「ThinkPad」シリーズに多く見られるドッキングステーション用コネクタは、Eシリーズにはありません。 というか、ドッキングコネクタがないのって「Thinkpad E」シリーズと「ThinkBook」くらいなのでは…? ▲キーボードは英語配列です。 後述しますが、格安構成になるからと安易に英語配列を選択すると後悔します。後悔しました。 右下の「ThinkPad」ロゴはわずかに掘り込んであり、簡単には剥がれないようになっています。 ▲燦然と輝くRyzenロゴ ▲キーピッチは19mmです。 ▲ちょっと見づらいですが吸気口と排気口です。 後述する分解で、手前が排気口、奥が吸気口になっていることが分かりました。 ▲ディスプレイは180度開きます。 というか、ゴム足で浮いている分ちょっとだけ180度を超えていますね。 分解「ThinkPad」シリーズはユーザーがカスタマイズ・修理できることが前提で、「サービス部品CRU (お客様による交換可能部品)」といって、Lenovoから送られた交換部品をユーザー自身で交換しても(当然分解もする)、保証が切れることはありません。 そもそも公式で分解マニュアルも用意されています。 ThinkPad E495 ユーザーガイド:Lenovo 当然ですが無制限ということはなく、サードパーティのパーツに起因する故障は保証の対象外です。 Lenovo以外で購入した大容量メモリ等に換装する場合でも、元のパーツは保管しておきましょう。 ▲「ThinkPad E495」の底面です。 実際にスリットが開いているのは半分程度です。 ▲底面カバーを外したところ。 内側はEMI(Electro Magnetic Interference、電子機器の発する電磁波が他の危機に影響を及ぼすこと)対策のシート(吹き付けた金属粉?)で覆われています。 必要以上の吸気口がとられていないのもEMI対策の一環です。 右下はストレージ部にあたり、細長いのがM.2 SSD用、水色の四角いのが2.5インチ用です。 ▲ネジはすべて底面カバーから外れないようになっています。 こういったところが安くても「ThinkPad」だなぁと。 ▲内部全体像です みっちりと詰まっていますね。 ▲メモリは2スロット構成です。 Wi-fiは802.11ac(WI-fi 5)対応のIntel AC9260が使われていました。 ▲ストレージ部です。 上にSKhynixの128GB M.2SSD(2240サイズ)、下の2.5インチはダミーストレージです。 ▲ダミーの裏側には折りたたまれた防磁シートが張り付けられていました。 ▲ヒートパイプは2本で、ファンはこの一つだけです。 ▲ちょっと気になったのがスピーカーで、左右で位置が異なっています。 ユニットを見る限りでは左右均等の位置にすることもできそうなものですが… システム▲起動前のBIOS確認です。 「ThinkPad」は表示内容が豊富です。 ▲なにげにUEFI表示もできます。 ▲恒例のバックアップです。 使用したのは「Macrium Refrect Free」で、バックアップサイズは18.84GBでした。 ▲バックアップも完了して、ようやくの通常起動です。 相変わらずすっきりしたデスクトップですね。 ▲システム情報です。 メモリは4GBながら、グラフィックに512MBを割いています。 128MBなIntel CPUとは大違いですね。 ▲スタートアップは二つだけ。 でも、Lenovo Vantage(総合管理アプリ)とマカフィーが別途起動するんですよね… ▲CPU-Zによる詳細なCPU情報 ▲SSDはSKhynix製です。 接続がPCIe3.0 x2なので、片方向1.97GB/sが上限です。 ▲CrystalDiskMarkでのベンチマーク かなりリードに偏っています。 PCIe3.0 x2でもこれだけ出れば実用上は速度面で気になることもありません。 ▲バッテリーはなぜか設計容量を超えていました。 …え、いいの? ![]() 安価なノートはディスプレイ解像度がHD(1366×768)だったりTNパネルであるのが相場ですが、「ThinkPad E495」はしっかりとFHD(1920×1080)解像度のIPSパネルを搭載しています。 ※ モデルによってはHD解像度です。 IPSディスプレイなので、上下左右から見ても変色しません。 ただ、あまり発色は良くありません。 HWiNFOによると、パネルの型番は「N140HCA-EAC」となっています。 調べると、INNOLUX製で、輝度は250cd/m²、NTSC比が47%でsRGBカバー率は66%でした。 あちこちのレビューを見てみると、パネルは必ずしも「N140HCA-EAC」ではないようですが、別の型番のパネルでもsRGBカバー率が60%前後のものが使われているようです。 キーボードキーボードはまさに「ThinkPad」です。打鍵が気持ちいいです。 やっぱり問題は英語キーボードですね。 しばらく使っていましたが、別マシン(日本語キーボード)との往復になるのでなかなか慣れません。 エンターキーが横長なので、しょっちゅうバックスペースとエンターキーの間にある「\」を押し間違えますし、アンダーバーが数字の0の横だったりと記号の配列がかなり違っているので、そこで時間を食ってしまいます。 よほど英語配列に慣れ親しんでいるのでなければ、日本語配列で購入することをおすすめします。 スピーカー前述のとおり、「ThinkPad E495」のスピーカーは左右で位置がずれています。 底面のスリットと位置が合っている右側の方が聞こえがいいので、左右そろえてほしかったところです。 さらに前面ではなく左右に配置されているため、よく言うと音の広がりがいい、悪く言うと正面はあまり聞こえない、となります。横に立った方が音量があるのはどうなんだろう… スピーカー自体の音の解像度は割と高く、人の声やボーカルはとてもクリアです。 オーケストラのような複数の音源が混ざり合うものは左右の差が悪い方向に働き、一つ一つの楽器を聞き分けるのが難しくなります。一方でコーラスやハーモニーのような、音を混ぜるものはいい感じに聞こえます。 低音はそこまで強くないのですが、頑張って再現しようとしています。 音はかなり軽くはなりますが、かなりの重低音でない限りはつぶれずに何とか聞こえます。が、かなり音が軽くなります。 総合として、左右均等な位置で前面かキーボード上に配置されていたら、ノート内蔵スピーカーとしては高評価になっていたと思います。 ベンチマークせっかくなので、ベンチマークは手持ちの45Wアダプタも使って、以下のパターンで計測しました。 ・メモリ4GB、電源45W ・メモリ32GB、電源45W ・メモリ32GB、電源65W 対象アプリ一覧PassMark 9.0 CPU-Z Geekbench 4.4.2 Geekbench 5.0.1 CrystalMark 2004R7 v0.9.200.452 CINEBENCH R15.0 CINEBENCH R20 PCMark 10 3D Mark v2.0.6762 DQ X ベンチマーク v1.51 FF XIV 紅蓮の解放者 FF XIV 漆黒の反逆者 FF XV v1.2 MonsterHunter Frontier 大討伐 jetstream 2 BaseMark WebXPRT MotionMark SpeedMeter2.0 octane ※ベンチマーク条件 DQ Xは1280×720・標準、および1920×1080・最高品質の2種類 FF XIV(紅蓮/漆黒)は1280×720・高品質(ノート)、および1920×1080・最高品質の2種類 FF XVは1280×720・標準のみ 結果総覧電源アダプタを変えてみたのは「ThinkCentre M75q-1 Tiny」みたいな効果を期待してのことだったのですが、「ThinkPad E495」に搭載されるRyzen 5 3500UはTDPが15W(「M75q-1」のRyzen 5 PRO 3400GEはTDP35W)なので、思ったほどの性能上昇はありませんでした。 むしろ、メモリ増設の効果の方が大きいですね。 Ryzen 4000シリーズではデュアルチャンネルの効果が高いと言われています。 検証していませんが、Ryzen 3000シリーズでも同様のことがあるのかもしれません。 CPUCPUPassMarkRyzen 5 3500U(32GB,65W)9278.91942Ryzen 5 3500U(32GB,45W)9148.51937Ryzen 5 3500U(4GB,45W)7126.21934Ryzen 5 3400GE(32GB,135W)9873.42073Ryzen 5 3400GE(32GB,65W)9860.72082Ryzen 5 3400GE(8GB,65W)8808.42063Core i7-1065G789922504Core i5-1035G179642390Core i7-10510U71162447Core i5-8250U60811985上段:マルチスレッド、下段:シングルスレッド CPUの処理性能ではメモリ4GB→32GBでマルチスレッド性能が3割ほど上がったのに対し、電源45W→65Wでは1.5%弱とほぼ誤差のレベルです。 シングルスレッド性能に差がないのは、ベンチマークデータがメモリ上にキャッシュしきれているのではないかと推測されます。 対Intel CPUでは第10世代のComet Lake相手では、シングルスレッド性能で負けてマルチスレッド性能では圧勝、10nmプロセスのIce Lake相手でもマルチスレッド性能は引けを取りません(シングルスレッド性能は惨敗ですが…)。 GPUCPU3DMark FireStrikeRyzen 5 3500U(32GB,65W)24302664Ryzen 5 3500U(32GB,45W)25552825Ryzen 5 3500U(4GB,45W)14971678Ryzen 5 3400GE(32GB,135W)31803566Ryzen 5 3400GE(32GB,65W)27873340Ryzen 5 3400GE(8GB,65W)19242158Core i7-1065G7(Iris Pro)24822719Core i5-1035G1(UHD)13891461Core i7-10510U(UHD)11211224Core i5-8250U(UHD 620)918997上段:総合スコア、下段:グラフィックスコア グラフィック性能は内蔵GPUとしては十分な性能です。 内蔵グラフィックはCPUコアほど消費電力が多くないようで、電源45Wと65Wの差はあったりなかったり逆転したりとちぐはぐです。 特に65W時は電源に余裕があるからか、処理におけるCPUコアとグラフィックの割合がCPUコアに傾くようで、グラフィック性能がやや落ちる場面が見られました。 上記の3DMark Fire Strikeでもその傾向がみられ、”32GB,65W”より”32GB,45W”の方がスコアが高くなっています(何度か繰り返しましたが同じ結果でした)。 Ryzenはグラフィックに定評があり、グラフィック性能を大幅に向上してきたIce Lakeの最上位クラスであるIris Pro Graphicsでようやく同等になったくらいです。 ![]() 上段:1280×720(標準品質)、下段:1920×1080(最高品質) ![]() 上段:1920×1080(最高品質)、下段:1280×720(高品質) ![]() 1280×720(標準品質) 実際のゲームベンチマークでもメモリの4GBと8GBの差は顕著ですが、電源アダプタの45Wと65Wの差は誤差といってもいいほどわずかです。 ただベンチマーク中は消費電力40W以上が続き、時には45Wアダプタでも45.7Wとかになるので、電源アダプタへの負担を考えると65Wアダプタにしておいた方が無難でしょう。 あるいは「ThinkPad E495」はType-C給電なので、サードパーティ製の充電アダプタを利用するという手もあります。 消費電力・騒音・温度についてRyzen 5 3500UのTDPは15Wと低いため、「ThinkPad E495」の消費電力は基本的には45W電源アダプタで賄えます。 45Wアダプタ65Wアダプタアイドル時6.0W–画面オフ時3.0W–スリープ時0.33W–充電中(アイドル)45.2W–充電中(OFF)45.7W–CINEBENCH(S)19.5W26.3WCINEBENCH(M)41.1W43.0W最大45.7W51.4W最大(Charge)45.4W–CPUコアの方が消費電力は大きいようで、ゲームベンチマーク中でも45W前後で推移することが多く、50Wを超えたのは3DMarkのCombined Testの最中くらいでした。 騒音(静音)34.9dB騒音(最大)40.1dB騒音(アイドル)35.1dB測定時間:深夜2時頃 騒音については最大でも40dB前後です。 音量としてもそれほどうるさいものではなく、例えば昼間のオフィスであれば分かりづらいくらい程度です。 低音の「ブオォォ」ではなくやや高音の「シャアァァアァ」(自転車のホイールをから回しした音が近いでしょうか)という音なので、人によっては耳につくかもしれません。 CPUの温度も、ストレステストでぶん回しても最高で88度と許容範囲内に収まっています。 ちなみに、扇風機で強制冷却したらスコアも伸びるんじゃないかと試してみたのですが、逆にスコアが下がりました。 どうも外だけ冷えることでファンの回転速度と内部温度のバランスが崩れてしまうようです。 まとめ冒頭でも書いていますが、今回レビューした「ThinkPad E495」は3万円台(正確には37,290円)という格安で購入しています。 3万円台といえば一昔前まではCeleronかPentium、最近ではCore i3モデルやRyzen 3モデルが4万円台前半まで価格を下げてきていますが、そこにRyzen 5搭載機が殴り込んでくるのは理不尽としか言いようがありません。 「ThinkCentre M75q-1 Tiny」の時も同じことを思いましたが、ディスプレイにキーボードにバッテリーまで付いてこの価格は本当に理不尽です。でも買えちゃう。 とはいえ実際に使ってみた感想では最安構成、特に英語配列キーボードはやめた方がいいです。 実際に購入するなら以下の2点を変更した、41,690円の構成がおすすめです。 ・SSD:256GB→128GB ・メモリ:4GB×2→8GB×1 この構成ならメモリを16GBに増設するのも楽ですし、ストレージが足りない時は2.5インチ SSDを追加すればいいので、ランニングコストも抑えられます。 関連リンク![]() 普通 1227設定変更FF XV1280・標準2137重い1989動作困難1266動作困難1920・最高–––MHF大討伐12807829782342751920456845542389ブラウザjetstream294.60195.21290.844BaseMark653.96652.6534.96WebXPRT142142143MotionMark222.76214.05218.89SpeedMeter2.067.5767.1566.77octane346483477032338ベンチマーク結果画像 |
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