ことし2月26日の午後、福島県南相馬市の住宅に3人組の男が押し入り、70代の夫婦に暴行を加えてけがをさせたうえ、現金やネックレスなどを奪って逃走しました。警察は防犯カメラやドライブレコーダーの映像などを徹底的に調べる「リレー捜査」などを行って、逃走先を突き止め、事件発生から8日後までに3人の実行役を逮捕しました。逮捕されたのはいずれも闇バイトで参加した東京や北海道の20代の3人で、強盗傷害の罪で起訴されました。そして25日、福島地方裁判所は3人に対し、それぞれ懲役7年から6年の判決を言い渡しました。3人のうち、東京の20歳の被告は24日、NHKの記者との面会に応じ、高齢の女性に暴行した際の心情について「年上の共犯者に言われるまま、そのとおりにしか動けないロボットのようになっていました。これまでの経験とは全く違い、怖くなってやってしまった」と話しました。そのうえで「やってはいけないことをしてしまったとという思いが強く、早く現場を立ち去りたかった。2度と同じ過ちを犯さないと誓いたい。しっかり罪と向き合って、被害者の夫婦に償いたい。指示した上の人も全員、悪い人はみんな捕まって、未来が良くなればと思います」などと話していました。一方、この強盗傷害事件では、25日に判決を受けた3人の実行役のほか、仲介役や車の運転役なども逮捕されましたが、首謀者をつきとめることはできておらず、警察が捜査を継続しています。
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