安倍派中枢「5人衆」による指導体制を提案…塩谷立氏らは反発「強力な会長が必要」(読売新聞オンライン) |
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自民党安倍派幹事会を終えて総会に臨む(手前から)塩谷立・会長代理、萩生田政調会長、下村博文・会長代理(6日、党本部で) 自民党最大派閥の安倍派(清和政策研究会、100人)は6日、党本部で会合を開き、今後の派閥運営について話し合った。高木毅・国会対策委員長は自らを含む派閥中枢の「5人衆」による集団指導体制を提案した。塩谷立・会長代理らは新会長の選出を主張し、結論は持ち越された。 【図表】清和政策研究会のあゆみ 8日の安倍元首相の一周忌後に議論を再開し、早期の結論を目指す方向だ。 (写真:読売新聞) 出席者によると、派閥事務総長を務める高木氏は非公開で行われた幹事会で、自身と萩生田政調会長、世耕弘成参院幹事長、松野官房長官、西村経済産業相が協力することを念頭に、「5人で派閥を運営していくのが一番良いのではないか」と述べた。これに世耕氏も同調した。 一方、塩谷氏や下村博文・会長代理は新会長を決めるべきだと反発した。塩谷氏は会長希望者が名乗り出て、幹事会で選ぶ案を示したという。 その後に行われた総会では、塩谷氏は冒頭、「集団を引っ張っていく強力な会長も必要だと多くの会員から求められている。その方向で決めていきたい」と述べ、5人衆による新体制案をけん制した。「具体的な話は一周忌が終わってから議論したい」とも求めた。 高木氏や萩生田氏らは6月30日、国会内で協議し、派閥運営を5人衆の指導体制へ移行させる考えで一致していた。安倍氏の死去後、1年が経過しても塩谷、下村両氏が会長代理を務める暫定的な体制が続いていることについて、5人衆の一人は「速やかにバトンタッチしてもらいたい」と周囲に語った。 5人衆は6日夜には、安倍派に影響力を持つ森喜朗元首相と都内で会食し、5人の指導体制が望ましいとの方針を確認した。 ただ、塩谷氏らは現段階では認めない立場で、調整は難航しそうだ。総会後、記者団に対し、塩谷氏は「会長の下で結束する。派閥というものはそういうものだ」と強調した。下村氏は「5人衆は清和研の正式な組織ではない」と不快感を示した。 新会長を求める声は、中堅や若手の一部にもある。今後の内閣改造・党役員人事では、岸田首相と交渉する代表者が不可欠となるためだ。 |
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