血液型によって、性格や行動パターンを占う「血液型占い」。A型は気配り上手、B型はマイペース、O型は負けず嫌い、AB型はクールって言うけれど、本当にそう？　知っているようで知らない血液型のあれこれ。今回は、B型について深掘りしてみましょう！

　まずは、血液型についての基礎知識です。あなたは血液型を血液の型だと思っていませんか？　それも間違ってはいないのですが、正確には全ての細胞や体液、髪、爪にも存在する「血液型物質」の違いを指します。つまり、血液型とは体質の型のことなのです。

　この血液型物質のベースとなるのがO型で、現代人のルーツとされるクロマニヨン人のほとんどはO型だったと考えられています。その後、農耕民族を起源とするA型が生まれ、B型が誕生したのは紀元前25000年～1500年頃。モンゴルの草原地帯やインドの山岳地帯で、馬で移動しながら生活する遊牧民族がB型の祖先であると言われています。ちなみに現在もインド、モンゴル、タイといった国々ではB型の占める割合が大きくなっています。

　遊牧民族をルーツとするB型。厳しい自然環境のもと、風を読みながら移動を続けるライフスタイルで、自分の直感を信じること、何事にも柔軟に対処する姿勢を身につけてきました。そこから「感覚的」「マイペース」「好奇心旺盛」「未来志向」といったB型気質が生まれたのです。B型はチャレンジャーと言われますが、より良い未来を求め、行動する遊牧民族としての血がそうさせるのでしょう。

　遊牧民族の血を引くB型には「自分の感覚に従って、自由に行動を起こすチャレンジャー」としての本能があり、性格や行動に強い影響を与えています。その特徴を具体的に見ていきましょう。

　荒野をさすらうとき、頼りになるのは自分の感覚。予期せぬ出来事と隣り合わせの生活の中で“ピンと来る”ことが自分と仲間の命を救うのです。現代においてもB型は、何より自分の心の声に従って生きています。その姿は自由でマイペース。ワガママだとか、協調性がないなどと言われがちですが、B型にとっては周囲との調和より、自分の感覚や考えを優先させるほうが自然です。

　B型といえば、喜怒哀楽がそのまま顔に出るタイプ、と思っている人も多いでしょう。実際、B型は人に対して警戒心が少なく、無防備なほど感情をさらけだす傾向があります。集団の中で生きるためには仮面も必要ですが、群れることをよしとしないB型にとっては、自分に正直であるほうが理に適っているのでしょう。だから誰に対しても本音を言えるし、どんなときでも裏表なく自然体なのです。

　B型は好奇心が旺盛で、常に新しい刺激を求めています。決まりきった、同じことの繰り返しほど、B型を萎えさせるものはないのです。そんなB型なので、何かに興味を持ったら、すべてを置いてでも飛びつかずにはいられません。そして、お金・時間・労力をつぎ込んで好奇心を満たそうとします。「興味のあること以外、何も見えない」熱狂ぶりは、ときに周囲を呆れさせるほどなのです。

　常にマイペースで、周囲にとらわれずに行動できるB型。社会通念や常識に縛られないので、周りがあっと驚くようなことを平然とやってのけます。失敗してもへこたれません。表向きは大騒ぎしたとしても、実際は状況を客観的に分析して、何度でも再チャレンジするでしょう。そんなB型なので、例えばSNSやベンチャービジネスの世界で成功している人も多いのです。

　B型の祖先である遊牧民族の生き方を見てもわかるように、B型は常に過去よりも未来に重きを置いています。過ぎ去ったことを悔やむより、可能性に満ちた未知の世界に心を躍らせるのです。これは「過去を積み上げていく」定住型の考え方とは真逆の姿勢であるため、しばしば「無責任」の烙印を押される原因に。しかし、未来志向であるからこそ、B型は楽観的に生きられます。

　B型はどんな恋をするのでしょうか？　B型の恋愛傾向を見ていきましょう。

　B型の恋愛はフィーリング型。「この人、なんか素敵！」と感じたらその場で恋に落ちます。相手に恋人がいようが、年の差が激しかろうが一切気にしません。自分の気持ちに正直に突き進んでしまいます。世間体を気にしない分、後ろ指を指されやすいタイプと言えるでしょう。

　興味を持つとのめり込むタイプなので、誰かを好きになったらその恋に一途になります。寝ても覚めても相手のことを考えて、勉強や仕事が手につかなくなることも……。お付き合いがスタートした途端、押しかけ女房と化して、ドン引きされる可能性大なのです。

　熱しやすい分、冷めやすいのもB型の恋の特徴です。「あれ？　何か違うかも」と思った瞬間、一気に冷めてしまうことも少なくありません。相手にしてみれば、まさに手の平返しといった状況であるため、場合によっては恨まれることもありそうです。

　好奇心旺盛でマイペースなB型。ここではB型の仕事のスタンスを見ていきましょう。

　好きな仕事にはのめりこみ、すさまじいまでの集中力を見せるB型。しかし、興味を持てない仕事では、まるで意気が上がらず、平均点以下の成果しか出せないことも……。そんなB型の場合、自分の興味の方向性を知ることが、仕事で成功するためのカギになりそう。若い時分にいろいろな職業を経験して、見聞を広げておくと職業の選択に役立つでしょう。

　マイペースなB型は、チームワークを強要される職場では息苦しさが募り、うまく持ち味を活かすことができません。組織であっても自由度の高い職場であれば、イキイキと働くことができるでしょう。一芸に秀でているのなら、思いきってフリーになるのも手です。未知の世界を切り拓く才能があるので、自分らしく活躍できるはずです。

　誰に対しても物怖じせずに言いたいことを言い、思うままに振る舞うB型は社内に敵を作りやすいタイプ。自分を偽ることは苦手かもしれませんが、縦社会でうまくやっていくためには、ときには割り切ることも必要です。大人げない態度を改め、周囲に配慮したコミュニケーションを心がければ、職場での人間関係が劇的に改善するでしょう。

　生まれ持った先天的な資質と、環境という後天的な要素によって、人の性格は形づくられるもの。ここでは血液型という先天的な資質に“生まれ順”という後天的な要素を組み合わせてみました。生まれ順で見るB型の4パターンをチェックしてみましょう。

　自分らしさにこだわりたいB型気質と、長子ならではの面倒見の良さを兼ね備えたタイプ。多少、自分勝手な面もありますが、情に厚く優しいので、多くの人から愛されているでしょう。集団をゆるやかにまとめることが得意です。

　何でも自分でやりたいB型の性質に、中間子ならではのバランス感覚がドッキング。周囲に対してフレンドリーに振る舞いつつ、巧みに我が道を行く、要領のいい個人主義タイプです。独自の視点を持っているため、ユニークなアイデアで周囲を驚かすことも。

　B型も末っ子も楽天的で好奇心旺盛、自分の興味のあるものに夢中になるところが共通しています。このタイプは行動が大胆すぎて周囲を驚かせがちですが、憎めないキャラクターで人気を集めます。都合の悪いことを笑ってごまかすのが得意です。

　B型も一人っ子も、マイペースで自分の世界に生きるのが特徴です。このタイプは協調性が低く、周囲の理解は得にくいほう。発想がずば抜けてユニークなので、アーティストとして大成する可能性を秘めています。一人遊びが得意です。

　人間関係において大切なのは相性です。相性がよければ気が合いやすく、何をやってもスムーズ。B型と最も相性がいい血液型は何でしょうか？　ランキングでご紹介します。

　O型は、B型の自分に正直で自然体なところを丸ごと受け入れてくれる相手。B型の思いきったチャレンジも応援してくれるので、一緒にいて元気になれそう。

　どちらも感性豊かで、個人主義なところが似ています。相手の考えていることがわかるため、一緒にいて疲れません。B型の行動をAB型がソツなくサポートしてくれます。

　マイペースなB型と、チームワークが得意なA型。考え方も行動も正反対な2人ですが、だからこそ欠点を補い合えるというメリットが。いい刺激を受けられます。

　お互い、自分のペースを崩さないので、うまくいきにくい組み合わせです。ただ、長く付き合っているうちに、気の置けない間柄になっていくことも。

　好奇心旺盛でマイペースとされるB型の資質が、遊牧民族というルーツから生まれたものだと知って驚いたかもしれませんね。ちなみに、このルーツを意識することが、B型のライフスタイル向上に役立つことがわかっています。

　例えば食事。B型は牛乳やヨーグルトといった乳製品や羊肉が合う体質で、そうしたものを積極的に摂ることが健康増進のカギになります。ぜひ参考にしてくださいね。

（夏川リエ）

占い師兼ライター。1都2県にて対面鑑定を行っています（別名義）。Twitterを始めました。「夏川リエ子」で検索してください。

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