「青森ねぶた祭」青森銀、みちのく銀の持ち株会社が初参加

「青森ねぶた祭」（８月２～７日、青森市）の実行委員会が１３日、同市内で開かれ、今夏の開催に向けた基本方針を了承した。従来の大型ねぶた２２台に加え、昨年４月に青森銀行とみちのく銀行の経営統合で発足した持ち株会社「プロクレアホールディングス」が新たに参加。平成１３年以来、２２年ぶりに大型ねぶたが２３台出陣することになった。

関係者約４０人が出席した実行委では、新型コロナウイルスが５月８日から季節性インフルエンザと同じ「５類」に移行することから、感染対策は継続しつつ、原則としてコロナ禍前の祭り態勢への回帰に向けて取り組むことを確認。その上で、運行方法は昨年と同様、順次スタートとし、「ハネト」と呼ばれる踊り手や、はやし方のマスク着用は個人判断に委ねる。さらに、感染拡大防止策として昨年行ったハネトの事前登録制や人数制限に関しては、自由参加に向けて今後、関係機関と協議する。

有料観覧席については、密状態の緩和のため昨年に引き続き、道幅の広い国道の１車線などを利用し、約１万１５００席を設ける。

コロナの感染拡大の影響で２年続けて中止となり、昨夏３年ぶりに開かれた青森ねぶた祭。参加団体が増えることについて、実行委員長で青森観光コンベンション協会の佐藤健一会長は「青森市民、県民、東北の観光活性化に向けて大きな意味を持ち、社会が前に進むことを示すものとしてねぶたを再スタートさせたい」と語った。