冗談を言う心理に隠れた相手の弱さ

冗談を言う心理には、本音を隠して明るい人を演じてしまうところも。周りからチヤホヤされたくて、冗談ばかりを言って周囲の気を引きたい人もいるでしょう。自分の周りに人が集まることが好きで、中心になって満たされたい気持ちも。

センスがいいと思われる冗談を披露しながら、人気者でいることがカッコいいと思い込んでいるのです。そのため人が集まらなくなると、急に不安になってイライラして周囲に八つ当たりする場合も。拗ねた部分を見せることもあるので、近すぎない距離感を保って接していくことが望ましいですね。

話をしていて、相手の言葉がきつく感じることがありますよね。そういう場面では、冗談で返してその場をうまく流してしまおうという心境に。このように冗談を言う心理では、傷つきたくない気持ちになる時もあります。真面目な性格の場合は、周りの反応をそのまま受け止めてしまうのです。

気にしていない素振りを見せますが、繊細なところがあり傷ついていることも多いでしょう。冗談を言って心理的にごまかすことで、傷ついた自分を隠してしまいます。嫌われたくない気持ちが強く、自分の弱さを見せたくない思いも。相手が冗談を言って平気なふりをしていても、内面では傷ついていますので、相手を傷つけるような発言をした時はこちらから謝ることも大切です。

一人になるのが嫌で、仲間と一緒にいることを好む人にも冗談を言う心理が表れる場合も。寂しがり屋なので面白いことを話題にして、仲間とわいわい騒ぎたくなります。仲間外れになるのを恐れているため、自分よりも弱い人を見つけると悪意のある冗談で周囲から引き離そうとする面も。

笑いに変えながらひねくれた表現で相手を傷つけてしまうところがあるでしょう。かまってもらえずに冗談がエスカレートしていく時は、寂しさが原因の可能性も。相手にされない寂しさを、言葉で表現しています。しかしこのままではよくありませんので、言うのをやめて欲しいと伝えて、相手に気づかせることも必要になるでしょう。

冗談を言う心理には、本音を話せずに相手と正面から向き合えない弱さを抱えている場合も。自分の気持ちを話すのが怖くて、言い出せずに冗談ではぐらかす時があります。本音を話したら否定されるのではないかと不安になり、重たい話を避ける人もいるでしょう。

腹を割って話そうとすると、逃げるように冗談を言う場合も。面倒なことに関わりたくないとの気持ちもあり、深い関係よりも浅く広い関係を求めているのです。長い時間をかけてゆっくりと向き合う姿勢を示すと、相手も理解を示して心から向き合った関係を築けるでしょう。

冗談を言いながらも周りの言葉や笑いに喜びを感じ、どんどん調子に乗る人がいますよね。歯止めが利かなくなって、失礼な発言に気づかずに話し続ける時も。周囲も反応に困ってしまいますが、暴走し過ぎるとただの悪口になってしまいます。このメンバーだったら許されるだろうとの思いから、調子に乗り過ぎた発言を繰り返す場合も。調子に乗った状態では、誰にも止められずに周りが見えなくなり、冗談がウケていると勘違いしてしまう人もいるのです。

周りに指摘されると、「悪気はなかったんだけど…」と言い訳をする場面も。自分はスッキリした気分になっていても、冷静になった時に後から反省する人もいるでしょう。そろそろ調子に乗るかもしれないという状況になった時は、早めに声をかけて楽しい会話を心がけたいですね。

会話がなくなると静かになりますが、この沈黙に耐えられずに冗談を言う心理がはたらくことがあります。沈黙をネガティブに捉えてしまい、何とかしなければいけないと思い込んでしまうところも。サービス精神が強く、その場を盛り上げなければいけないとプレッシャーに感じるでしょう。

そんなに気をつかわなくてもいいのにと思われても、必要とされたい思いがあるため無理をして笑いをとろうとするのです。好意を持って欲しくて、笑わせようとする場合も。周りが笑顔になるとホッとする人もいますので、好感が持てる冗談に応え相手の自信に繋がるでしょう。

冗談を言う心理には、普段ではなかなか言えない心の弱さが隠されています。良好な関係を築きたくて、相手を笑顔にしたくなる場合も。一緒にいると楽しいと、思われたい気持ちが込められているでしょう。そのため、こちらの反応を冷静な目で見る時も。楽しい時間を過ごすために面白い時はたくさん笑い、不快に思った時は指摘することも意識していきたいですね。